新型コロナウイルスで献血する人が激減
新型コロナウイルスの影響で献血者減少の非常事態
先月、政府がイベント自粛や学校の休校を求めて以降、献血に協力する人が激減しているといいます。
2月25日~29日の期間では、目標量の15%にあたる5,600人分の血液が不足しているそう。
普段は企業の協力により献血バスが巡回していますが、各地で取りやめが多発しているという話もあります。
日本赤十字社の公式サイトの、献血バスを検索するページでも、あちらこちらで「配車中止」というアナウンスがなされ、この異常事態ぶりがみてとれます。
この状態が長い間続くと輸血医療に影響を及ぼす可能性があるということです。
池江選手もSNSで呼びかけ
一時は白血病の病に倒れ、闘病生活を強いられた競泳・池江璃花子選手が、このほど元気に回復し、復活宣言を果たしたニュースは記憶に新しいですね。
その池江選手が、献血者激減の緊急事態を憂慮し、SNSで献血への協力を呼びを行っているというニュースが流れました。
自身も多くの献血者の力に支えられたという気持ちが、彼女を突き動かしたのだと思います。
日本赤十字社はこのまま献血者数の減少に歯止めがかからなければ輸血に支障が出る恐れがあるとして、告知などを通じてあの手この手で協力を呼び掛けています。
献血ルームでは感染予防強化
献血ルームでは、感染予防に向けた取り組みをこれまで以上に強化し、安心して献血できる取り組みを行っています。
例えば、昨年末から問診時に実施していた体温測定(おでこで測定)を 前倒しで受付時に実施したり、献血ルームに入室する全員の手をアルコール消毒するなど、感染予防に努めています。
ウイルス感染を防止する観点から、これまで通りの献血を持続することは難しいにせよ、個人がSNS等で献血の呼びかけや、より多く献血に協力することによって、助かる命を増やしていけたらいいですね。